幹の会と株式会社リリックによるプロデュース公演の輝跡

第13回 今回の旅日記 資料編


【スケジュール】
 
 参考のために、今回の『王女メディア』の旅公演の日程を記しておこう。
(「⇒」は、公演会場から次の目的地までの移動距離(自動車道路で計算)。
 
2015
 
9月30日 東京都・立川市 たましんRISURUホール⇒704.9キロ
10月2日 岡山県・倉敷市 玉島文化センター⇒12.3キロ
10月3日~5日 岡山県・倉敷市 倉敷市芸文館⇒67.6キロ
10月7日 広島県・尾道市 しまなみ交流館
 ⇒93.5キロ
10月8日 岡山県・倉敷市 児島文化センター⇒44.5キロ
10月9日~10日 岡山県・岡山市 西大寺公民館大ホール⇒238.5キロ
10月12日 山口県・周南市 サンビームやない⇒38.1キロ
10月13日~14日 山口県・周南市 周南市文化会館⇒249.1キロ
10月16日~20日 岡山県・岡山市 岡山市民文化ホール⇒222.0キロ
10月22日~23日 島根県・出雲市 大社文化プレイスうらら館
⇒164.4キロ
10月25日 鳥取県・鳥取市 鳥取市民会館⇒92.5キロ
10月26日 鳥取県・米子市 米子公会堂⇒33.7キロ
10月27日 島根県・松江市 島根県民会館大ホール⇒174.3キロ
10月29日~30日 広島県・広島市 安佐南区民文化センター
⇒101.2キロ
10月31日 広島県・福山市 ふくやま芸術文化ホール⇒108.0キロ
11月2日~3日 広島県・広島市 JMSアステールプラザ
 ⇒24.2キロ
11月4日 広島県・呉市 呉市文化ホール⇒289.1キロ
11月6日~7日 高知県・高知市 県民文化ホール⇒136.7キロ
11月8日 香川県・高松市 アルファあなぶきホール⇒166.0キロ
11月9日 愛媛県・松山市 ひめぎんホール サブホール
 ⇒219.5キロ
11月11日 徳島県・鳴門市 鳴門市文化会館⇒15.3キロ
11月12日~13日 徳島県・徳島市 あわぎんホール⇒180.1キロ
11月14日 愛媛県・今治市 今治市公会堂⇒525.1キロ
11月17日~19日 愛知県・豊橋市 穂の国とよはし芸術劇場
 ⇒29.5キロ
11月23日 愛知県・岡崎市 幸田町民会館⇒54.2キロ
11月24日~26日 愛知県・名古屋市 日本特殊陶業市民会館
 ⇒18.0キロ
11月27日 愛知県・稲沢市 稲沢市民会館⇒14.2キロ
11月29日 愛知県・江南市 江南市民文化会館大ホール⇒152.1キロ
11月30日 三重県伊勢市・伊勢市観光文化会館⇒59.3キロ
12月1日 三重県・津市 三重県総合文化センター⇒45.1キロ
12月3日 三重県・四日市市 四日市市文化会館⇒77.1キロ
 

12月4日~5日 岐阜県・岐阜市 岐阜市民会館⇒59.0キロ
12月6日 岐阜県・多治見市 バロー文化ホール⇒60.2キロ
12月8日 愛知県・知多市 知多市勤労文化会館⇒249.6キロ
12月10日~11日 富山県・高岡市 高岡文化ホール⇒41.2キロ
12月12日 富山県・魚津市 新川文化ホール⇒61.5キロ
12月14日~15日 富山県・砺波市 砺波市文化会館⇒14.1キロ
12月16日~17日 富山県・富山市 富山県民会館⇒63.8キロ
12月19日 石川県・七尾市 七尾サンライフプラザ⇒69.8キロ
12月21日~22日 石川県・金沢市 金沢市民文化ホール
⇒490.6キロ(東京帰着)
 
2016
 
1月9日~16日 東京都・新宿区 東京グローブ座⇒235.9キロ
1月20日 福島県・郡山市 郡山市民文化センター⇒83.5キロ
1月21日~22日 福島県・いわき市 いわき芸術文化交流会館
 ⇒134.6キロ
1月24日 福島県・会津若松市 會津風雅堂⇒76.3キロ
1月26日 福島県・須賀川市 須賀川市文化センター⇒64.1キロ
1月27日~30日 福島県・福島市 福島テレサFTホール⇒97.2キロ
2月1日 山形県・山形市 山形市民会館⇒234.7キロ
2月2日 岩手県・盛岡市 都南文化会館⇒168.3キロ
2月3日 秋田県・秋田市 秋田市文化ホール⇒240.2キロ
2月5日~8日 宮城県・仙台市 イズミティ21大ホール⇒292.9キロ
2月10日~11日 青森県・八戸市 八戸公会堂⇒164.7キロ
2月12日 青森県・弘前市 弘前市民会館⇒41.5キロ
2月13日 青森県・青森市 リンクモア平安閣市民ホール⇒117.0キロ
2月15日 北海道・函館市 函館市芸術ホール⇒433.2キロ
2月17日~18日 北海道・旭川市 旭川市公会堂⇒272.1キロ
2月20日 北海道・釧路市 釧路生涯学習センター⇒287.4キロ
2月22日 北海道・江別市 江別市民会館大ホール⇒1020.2キロ
3月5日~6日 茨城県・水戸市 水戸芸術館⇒113.2キロ(東京帰着)
 
合計すると、総移動距離は実に9563.9キロに及ぶ。
この計算方法は、すべて陸路の自動車道で計算したものであり、交通手段によっては距離の計算が変わるため、実際の移動距離とは誤差があるだろう。
しかし移動の方法はどうあれ、約半年を掛け、10,000キロに近い距離を移動しながら芝居をした、ということを読者の皆さんに知っていただきたいのだ。
粗製濫造の芝居がまかり通っている現代に、こうして「手造り」の芝居を持って歩くことの大変さと意義を、恥ずかしいことに東京に住む演劇人でも知らない人は大勢いる。
 
これだけの時間と労力を費やすには、キャスト・スタッフ、それを受け入れる関係者に並々ならぬ情熱がなくては成立する話ではない。
芸能の世界も、数字や効率に追われることが多くなった。
時代と共に変容する「芸能」の宿命を否定することはできない。
その一方、こうしたことは誰でもできるものでもない。
地方公演の場合は、何かあった時の対応も困難だ。
交通事情の乱れや天候など、我々の力ではどうにもならないこともある。
また、一人でも体調不良などの故障者が出ても、すぐに「代役」というわけには行かない。
芝居の性質にもよるが、この芝居の中に即座に飛び込める俳優はなかなかいないだろう。
 
このハードな公演が無事に千秋楽を迎えたからこそ、「旅日記」を書くことができる。
唯一の心残りは、これを平さんに読んでもらえないことだ。
この旅の中で、平さんは、「今回の公演が最後になるかもしれない」というニュアンスの言葉を発した。哀しくも、その言葉は的中してしまった。